簡単そうで難しい市議会議員選挙
衆議院議員総選挙の多くの比例区では8万から10万票で当落が決します。市議会議員は2000票前後。数百票で当選する小さな市もあります。
また、市議会議員、県会議員を経て、国政の場に出ていく政治家も数多くいます。
ということは、市議会議員選挙で当選することは簡単なのでしょうか?
否。
わたしは、ともに違う難しさがあると思っています。
ひとりの候補者が10万人、ひとりひとりに直接、政策を訴え、ひととなりを理解してもらうのは物理的に不可能です。
そのため、国政選挙では組織の力がものを言います。
また、国政選挙となれば、マスコミも日々、取り上げます。新聞の地方面には各候補者のアンケート、インタビューや選挙活動の様子が掲載されます。また、テレビでは各党の論客を集めてのテレビ討論や各党党首の動向が映し出されます。
有権者は、候補者本人のことはわからなくても、どの政党の候補者か、ということで選択することが可能なのです。
わたしは、過去に二度、選挙期間もふくめ、一ヶ月で衆議院議員選挙で勝利したことがあります。勝因は風です。
93年の新党ブーム、05年の小泉フィーバー、過熱ともいうべきマスコミの報道、候補者名よりも政党名が有権者を動かした選挙でした。
しかし、市議会議員選挙では、まず、風は吹きません。
(議員の多数に問題があり、議会が解散、出直し選挙となれば、新人候補者には追い風になりますが)
マスコミでは、選挙が始まった程度の扱いです。新聞の地方面に候補者全員の顔写真、氏名、略歴が載るだけです。
組織がない候補者は一票、一票を積み上げていくしかないのです。
国政選挙は、組織という大まかな票を積み上げ、その一方で、浮動層へ投網を投げるような選挙です。
一方、市議会議員選挙は、一票、一票、一本釣りで釣っていく選挙なのです。
ということは、反対に言えば、目標の票数まできっちりと票を積み上げていくことさえできれば、市議会議員選挙では勝てるのです。
衆議院議員選挙では、どんなに頑張っても、相手候補に風が吹けば負けてしまうことがあります。
しかし、市議会議員選挙では、しっかりと準備し、活動していけばいくほど、確実に勝利へと近づいていけるのです。
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コメント
立候補するためには、当選に必要な票を得なければなりませんが、選挙ってお金がかかる印象があります。庶民が志を持ったとしても先立つものがないので立候補できません。やっぱり、地元の名士や企業の後押しのないものには無理なのでしょうか?
投稿: 素朴な疑問(愚問) | 2006年6月25日 (日) 19時08分
選挙資金をつくることも候補者の資質のひとつだと思います。市議会議員選挙では、資金を寄付、献金に頼りきっているひとは多くないと思います。ほとんどのひとが大部分を自己資金で賄っているはずです。
では、何千万円もお金があるひとではないと立候補できないのでしょうか?
切り詰めていけば、2〜3百万円くらいの資金で選挙はできりはずです。国産の乗用車と変わらない金額です。この金額は、庶民には届かないものでしょうか?
議員になりたい、ならなければ、と思う気持ちがあれば、貯められる金額だとわたしは思います。一ヶ月、二ヶ月で数百万円を準備するのは難しくても、数年であれば可能ではないでしょうか?
資金を集める、貯めるというハードルを越えられない程度の動機しかなければ、票集めというさらに厳しいハードルを乗り越えるのは難しいとわたしは考えます。
投稿: honbucho | 2006年6月26日 (月) 10時58分